プロ野球とメジャーリーグ ユニフォームデザインの比較 | ブログ | 野球ユニフォーム UNIO
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2016.6.30

プロ野球とメジャーリーグ ユニフォームデザインの比較

UNIOでは最近世界中の野球チームのユニフォームを紹介するユニフォーム大辞典というコンテンツを公開したのですが、改めてじっくり調べてみると世界の野球チームのユニフォームには本当に色んなデザインがありますね!
今回はその中でも特に人気の高いメジャーリーグのチームのユニフォームと、僕たち日本人なら非常に馴染みのあるプロ野球のユニフォームのデザインを見比べてみて、それぞれの傾向と特徴を比較したいと思います。
あなたのチームユニフォームのデザイン作成時にも大いに参考になる内容だと思いますので是非読んでみてください。

エンブレムのモチーフ

日米問わずすべての野球チームにはそれぞれエンブレムがありますが、日本のプロ野球のエンブレムのモチーフには動物をあしらったものが非常に多いですね。かもめ(ロッテ)、牛(オリックス)、獅子(西武)、鷲(楽天)、鷹(ソフトバンク)、龍(中日)、ツバメ(ヤクルト)、虎(阪神)と、実に12球団中8球団が動物をモチーフにしています。その中でも鳥系が4つも占めているのは考えてみれば不思議なことですね。

動物のモチーフが多く、鳥系が特に多い。

一方メジャーリーグでも動物系のエンブレムは非常に多くはありますが、どちらかというと少数派です。
メジャー全球団は30球団ありますがそのうち、たった7球団のみが動物をモチーフにしています。
では何をモチーフにしているかというと、この辺りは流石にアメリカは大胆で非常にバラエティに富んでいます。
例えばソックスが2チーム(赤靴下、白靴下)、双子(ツインズ)、アメリカ人(ヤンキース)、宇宙飛行士(アストロズ)、山脈(ロッキーズ)、海賊(パイレーツ)、神父(パドレス)など本当になんでもありな状態ですね。このあたりの感性はやはりダイナミックで日本人にはなかなか思い浮かばないものが多いですね。

メジャーのモチーフは非常に多用です。

ところでフィラデルフィア・フィリーズの「フィリーズ」ってどういう意味だろうと思って調べてみたのですが、どうやらフィラデルフィアの略称みたいなものらしいです。日本で例えるなら「大阪ナニワズ」みたいなものだったんですね。
参照:wikipedia

ちなみにニューヨークメッツの「Mets」は「Metropolitans」の略で都会人っていう意味だということです。

プロ野球の動物をモチーフにしたものは親しみを持ちやすいですが、もし自分のチームがエンブレムをつくるならアメリカ人のダイナミックさや自由な発想を見習いたいものです。

メジャーリーグではスポンサー名はロゴマークにつかない

日本のプロ野球ではスポンサーは非常に大切にされており、多くのチームがホームかビジターのユニフォームの胸マークにはスポンサー名を表記しているケースがほとんどです。(広島カープを除く)

球場名にもスポンサー名が付けられることもあり、「ヤフオク!ドーム」「MAZDA Zoom-Zoomスタジアム」「西武ドーム」などはよく耳にすることも多い名称かと思います。

これは日本のプロ野球のチーム運営費の多くはスポンサーからの資金で成り立っており、チームとスポンサー企業は一心同体といってもよい構図になっているからです。
言うなればチームは独立して存在するのではなく、企業のある種の持ち物といってよい状態なのです。
なので当然運営企業は自社の名前をユニフォームに入れることで、その投資の回収を行っているわけですね。
プロ野球のユニフォームの胸マークにはスポンサー名が表記されています。

一方アメリカではスポンサーの力はそこまで強くはありません。野球の人気は凄まじく安定しており、国土の広さと市場の大きさも幸いして、球団は球団として独立採算が成立しているケースが多く、スポンサー企業というよりも本拠地の都市と、より深い関係性をもっています。
アメリカの都市にとって球団を誘致するメリットは多く、大都市の数よりも球団の数が少ないこともあり、どこの都市も球団を歓迎すると言われています。多くの場合、球団は都市から球場を無料で使用することができているようです。
企業側はどちらかという一社ではなく、複数スポンサーの1枠として契約するケースが多いようです。

そういう健全な構造からメジャーリーグのチームユニフォームにはスポンサーは一切登場しません。
都市名かチーム名のみが表記され、多くの場合ファンはスポンサー企業の名前もろくに覚えていません。
そういう意味では政治的な都合が影響しない分、メジャーのチームロゴは純粋にデザインが
できているのかもしれませんね。
メジャーリーグではスポンサー名はユニフォームに表現はされず、チーム名か都市名が表現されます。

多くのチームロゴは非常にシンプルでクラシックなものが多いですが、イチロー選手の属するマリーンズのように、赤、黄、青と原色をフルに使ったユニークなチームロゴも存在します。

他にはセントルイス・カージナルスのようにエンブレムだけでなく、胸マークにもおもいっきり鳥が登場するデザインもあって面白いですね!
(ちなみにcardinalって猩々紅冠鳥っていう鳥のことみたいです。)
胸マークに動物のモチーフが入るのはプロ野球では見られないデザインです。

プロ野球のユニフォームデザインはうまく分散されていて、メジャーではカブっているものも多い。

日本のプロ野球のチームユニフォームって、どこも個性があってうまくデザインが分散されていますよね。
ぱっと一目見てだいたいどのチームかがすぐに分かるし、配色もうまく配分がされていると思います。
最近のライオンズのデザインはちょっと紛らわしくて、昔の方が良かったような気がしますが、日ハムや巨人、阪神、楽天、カープあたりはどこのチームとも違うので一瞬で判別がつきます。
また、デザインの嗜好的にも巨人や阪神はクラシックで、日ハムやベイスターズはモダンで、カープやライオンズは究極のシンプルで、本当にそれぞれバランスがとれていると思います。

しかし、メジャーの方は球団の数が多いこともあって、少し….というか、かなりデザインがかぶっているデザインが見受けられますね。
アスレチックスやマリナーズ、マリーンズあたりは非常に個性的で他には似ていないのですが、ヤンキースやタイガースとなると、ちょっと一瞬他のチームとの判別が迷ってしまいそうな気がします。

もっとひどいのが赤系のユニフォームを採用しているチームで、プロ野球だと赤系はカープだけですが、メジャーリーグだとレッドソックス、レンジャース、エンゼルス、カージナルス、フィリーズ、ナショナルズ、レッズ、ダイヤモンドバックスと、合計7チームも赤色を採用しています。
特にナショナルリーグはひどく紛らわしく、カージナルスとフィリーズ、ナショナルズとレッズはほとんど同じに見えるのは僕だけでしょうか?
この辺りはやはり球団数が多くなるとバランスをとるのが難しくなるんでしょうか?

やはりメジャーのデザインはかっこいい!

今回のプロ野球とメジャーリーグのユニフォームデザインの比較をした内容はいかがでしたか?
こうして見てみると、日本のプロ野球はどちらかというと庶民的で親しみやすく、クラシックでスタンダードなデザインの傾向があり、メジャーリーグではクラシックから超モダンまで、非常にバラエティが富んでいるということが分かったと思います。

日本のユニフォームのデザインはアメリカの球団を参考にしている部分も多く、ドジャースとドラゴンズ、日米のジャインツなど、ほとんどそっくりなものありますね!
個人的にはアメリカのモダンでトレンドを捉えたレンジャースのデザイン、日本にはないけど非常に歴史を感じる配色のアスレチックスのユニフォームが大好きです!
やっぱりメジャーリーグの方がカッコよく見えるなあ〜。

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