80年以上の歴史を誇る日本プロ野球では、長い年月のなかで球団は移り変わり、ユニフォームも様々なものが着用されてきました。ここ数年、そんな過去のユニフォームの復刻版が増えてきています。球団の歴史なども振り返りながら、どの時代のユニフォームが復刻されたのか見ていきましょう。
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広島東洋カープ
2016年は独走でペナントを制したカープ。このブルーがベースのユニフォームは1975年、球団創設26年目で初のリーグ優勝を達成した時の復刻版(ビジター用)です。山本浩二、衣笠祥雄らが活躍し、これから80年代の「赤ヘル黄金期」を迎えるところという時期でした。
その赤ヘルについてなのですが、実はカープは1950年の創設当初からずっとネイビーがチームカラーで、赤いヘルメットを採用してチームカラーが赤に確立されたのはこのユニフォームの時からとなります。
Vネック、腰の赤色のライン、ライン入りのストッキングなど現在のプロ野球ではあまり見られない、時代を感じさせるデザインです。また、カープでアンダーシャツが黒というのは新鮮な感じもします。
読売ジャイアンツ
藤田元司監督体制で日本一を達成した1981年時の復刻ユニフォームです。江川卓が20勝を上げ、原辰徳が入団して新人王を獲得した年でした。後楽園球場が本拠地で、V9達成がまだ8年前(1973年)という時代になります。巨人は80年代もこの年を含めてリーグ優勝4回・日本一2回という成績を残しました。
現在のユニフォームと比べてみると、カラーこそクリームがかっていてクラシックな感じがしますが、全体的なデザインはほとんど変わりませんね。色合い的にMLBのサンフランシスコ・ジャイアンツのユニフォームにとても似ていると思います。
横浜DeNAベイスターズ
1998年に38年ぶりのリーグ優勝・日本一を達成した時の復刻ユニフォーム(ビジター用)です。本塁打は多くないものの、石井琢朗、鈴木尚典、ロバート・ローズなどの巧打者が切れ目なく並んだ当時の打線は「マシンガン打線」と呼ばれました。
このオールドユニフォームが着用されたのは、DeNA体制初年度の2012年の試合。今後も横浜ベイスターズ時代のユニフォーム復刻はあるのでしょうか?
こちらは大洋ホエールズが1978年から横浜ベイスターズに変わる1992年まで着用していたユニフォームの復刻版。今年引退した三浦大輔も、プロ初登板はこの大洋ユニフォームでした。写真は始球式の様子で、投げているのは大洋一筋でエースとしても活躍した斉藤明雄です。
後編は下記のリンクから。
プロ野球のオールドユニフォーム(復刻版)~セ・リーグ6球団 | 後編