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プロ野球のオールドユニフォーム(復刻版)~セ・リーグ6球団 | 前編
阪神タイガース
このユニフォームはなんと1937年時の復刻版です。タイガースは1935年に「大阪タイガース」というチーム名で創設され、1937年に初優勝を達成しました。沢村栄治のライバルとしても知られる伝説の選手、景浦將(まさる)などが所属していた時代です。
帽子の「O」マークやストッキングのラインなど時代が古いなと思わせる部分もありますが、全体的には現在のタイガースのユニフォームとあまり離れていないデザインのようにも思います。タイガースの「縦縞」という伝統を感じさせてくれるオールドユニフォームですね。
東京ヤクルトスワローズ
1978年に球団創設29年目でリーグ初優勝・日本一を達成した時の復刻ユニフォームです。当時のチームには、通算486本塁打を記録した大杉勝男や、ぽっちゃりした体格から現役時代「ブーちゃん」の愛称で親しまれた杉浦亨などが所属していました。
ヤクルトも赤のピンストライプのデザインは現在まで変わらずに継承されています。ただVネックのシャツの形と、パンツの側部に入る赤の太いラインが現在のユニフォームと比べると特徴的。帽子の「YS」のマークは書体が変わった時期もありましたが、最近はこの時と同じシンプルなマークが採用されています。
中日ドラゴンズ
中日の復刻ユニフォームは現行のものと大きく異なるデザインです。中日も巨人、阪神と同じく長い歴史を誇る球団ですが、ユニフォームは度々大幅な変更を行っているイメージがあります。最近はあまりブルーのイメージがなく、濃いネイビーに落ち着いていますね。
1974年に髙木守道、星野仙一らの活躍で2度目のリーグ優勝を達成した時の復刻ユニフォームなのですが、この年は巨人のV10がかかったシーズンでした。当時の巨人ファンにとっては因縁のユニフォームと言えるかもしれません。
巨人・阪神連合チーム
最後に少し番外編です。このユニフォームは、2014年に「日本プロ野球80周年記念試合」として、巨人・阪神の連合チームがMLBオールスターチームと甲子園球場で親善試合を行ったときのもの。1934年の日米野球で日本チームが着用したユニフォームの復刻版で、少しわかりづらいですが胸には「AL(ALL NIPPON)」のマークが入っています。
1934年の日米野球というとアメリカにはベーブ・ルースやルー・ゲーリッグがおり、日本は初めてプロの選抜チーム「全日本軍」を結成して戦ったシーズンでした。「元祖サムライジャパン」のユニフォームと言ってもいいかもしれません。
ここまでセ・リーグのオールドユニフォームをいくつか紹介していきました。次回の記事ではパ・リーグの方もしっかり取り上げます!