メジャーリーグ、全球団が1日限り着用する特別なユニフォームとは? | 前編 | ブログ | 野球ユニフォーム UNIO
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2016.12.28

メジャーリーグ、全球団が1日限り着用する特別なユニフォームとは? | 前編

メジャーリーグ(MLB)では、全球団の選手、監督、コーチ、また審判まで、試合に参加するすべての人が特別なユニフォームを着用する試合があります。なんとなく聞いたことがある方も多いのでは?この記事では、そんな1日限りの特別なユニフォームを紹介していきます。

4月15日「ジャッキー・ロビンソン・デー」

シーズン開幕からまだ間もない4月15日、メジャーリーグでは全体で背番号「42」のユニフォームを着用します。この番号はメジャーリーグ初(2リーグ体制が整った1903年以降)の黒人選手、ジャッキー・ロビンソンの背番号です。現在、メジャーリーグでは様々な人種の選手が活躍していますが、過去には白人選手だけという時代もありました。

ロビンソンは1947年4月15日、ブルックリン(現・ロサンゼルス)・ドジャースでメジャーデビュー。人種差別が激しい時代に、観客や相手チーム、チームメイトからも差別を受けますが、デビュー年に新人王、1949年には首位打者・盗塁王・MVPを獲得するなど大活躍し、プレーで白人主義の野球界に自身の存在を認めさせます。ロビンソン以降は次々と有色人種のメジャーリーガーが登場しました。

ロビンソンの引退後、1997年から背番号「42」は全球団共通の永久欠番に。2004年からは毎年4月15日が「ジャッキー・ロビンソン・デー」と制定されています。この日はすべての人種の野球選手にメジャーリーグでプレーする道を切り開いたロビンソンに敬意を示して、全球団の選手、監督、コーチ、また審判も彼の背番号を背負って試合に臨むのです。

4月15日はイチロー選手も背番号「42」でプレー。日本人選手の活躍もロビンソンの功績があってこそのものです。

5月第2日曜日「マザーズデー」・6月第3日曜日「ファザーズデー」

5月の第2日曜日(母の日)の試合は「マザーズデー」として、全球団でロゴや背番号にピンク色が使われた特別仕様のユニフォームを着用します。通常はロイヤルズのロゴは青色ですが、この日のユニフォームではピンク色になっていますね。
またユニフォームだけでなく、アンダーシャツやリストバンド、さらにはバットやスパイクまでピンク仕様にする選手も。

6月の第3日曜日(父の日)は「ファザーズデー」として、今度は水色を使った特別仕様のユニフォームを着用。通常は赤色のカブスのロゴも水色になっています。

カージナルスのシンボルである赤い鳥もこの日は水色。審判のリストバンドも水色ですね。

フィリーズもチームカラーは赤色ですが、この日は帽子からストッキングまで水色です。

このイベントは、乳がん(母の日)・前立腺がん(父の日)撲滅キャンペーンの一環として2004年からはじまったもので、当初はユニフォームにリボンをつけるだけだったのですが、年々ピンク・水色の道具を使う選手が増え、最近になって全球団でユニフォームも特別仕様のものを着用するようになりました。
選手のユニフォームと道具は試合が終わるとMLBによってチャリティのオークションにかけられ、その売り上げは乳がん・前立腺がんの研究機関に寄付されます。メジャーリーグではユニフォームを通じて社会貢献も行われているのです。

後編に続く
メジャーリーグ、全球団が1日限り着用する特別なユニフォームとは?後編

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